CSR

企業の社会的責任

CSR(Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)とは、企業が人々・地域社会・環境への影響を考慮しながら、責任ある事業活動を行うことを意味します。 これは、環境への負荷を減らす取り組み、地域社会への貢献、倫理的な経営の推進など、持続可能な社会の実現に向けた行動を含みます。

私たちの使命

1975年の創立以来、新宿日本語学校は「教育は教室の中だけにとどまるべきではない」という信念のもと歩んできました。日本語教育のパイオニアとしての原点を大切にしながらも、現在では「言語を、人と人、文化と文化をつなぐ架け橋として活かすこと」を使命としています。

私たちは、この理念を具体的な行動として実践に移しています。「JSUSプログラム」の共同設立者として、これまでに100名を超えるウクライナ避難民の学生に対し、無償で教育と日常生活の支援を提供してきました。のちにこの活動は文化庁長官表彰を受賞しました。また、Villa Education Centerと協働し、ミャンマーからの難民や日本で安定した生活を目指す人々に向けて、無料の日本語クラスを毎週開講する活動も行っています。さらに、日本とパラオの国交樹立30周年を記念し、パラオからの留学生を対象とした奨学金制度を創設しました。加えて、当校の学生たちは地域清掃や環境活動、文化交流イベントなど、地域社会とのつながりを深める活動にも積極的に参加しています。

これらの取り組みは、CSRが私たちの使命から独立した概念ではなく、むしろその中心にあるという信念を体現しています。日本語教育を社会貢献と結びつけることで、言語力だけでなく共感力を備え、地域や世界とつながりながらより包摂的な社会に貢献できる「思いやりあるグローバル市民」を育成していきます。

ウクライナ支援

新宿日本語学校は、戦争の勃発以来、ウクライナから避難してきた学生を支援するために「JSUS(Japanese Supports for Ukrainian Students)」プログラムを通じて、無償の日本語教育、日常生活の支援、安全な学習環境の提供を続けています。本取り組みは文化庁長官表彰を受賞しており、「教育は文化をつなぐ架け橋である」という新宿日本語学校の理念を体現するものです。

新宿日本語学校は、全国40校以上の日本語学校および複数のNGOと連携して立ち上げられた全国規模の支援プロジェクト「JSUSプログラム」の共同設立者として、ウクライナから避難してきた学生たちが日本で新たな生活と学びを再出発できるよう支援しています。これまでに100名を超える学生が本プログラムの支援を受けています。当校では、最長2年間の日本語教育を無償で提供するとともに、ビザや行政手続きの支援、住居の確保、文化的な適応サポートなど、生活全般にわたるサポートを行っています。

支援対象は、将来を切り拓き、後に続く同様の避難してきた学生の力になろうとしている大学生や新卒者を中心としています。Pathways Japanなどの団体と協力し、渡航費・生活費・必需品の支援も行っています。新宿日本語学校はこれらの団体や自治体と緊密に連携し、安全で安定した学習環境の確保に努めています。

2024年3月には、JSUSプログラムに参加するウクライナ学生たちの成果を称える卒業・文化交流イベントを共催しました。学生による発表や音楽演奏、茶道体験などを通じて文化の交流を深め、最後には全員でウクライナ国歌を斉唱し、学生たちの強い意志と支援コミュニティの絆を象徴する感動的な瞬間となりました。

2023年には、こうした継続的な取り組みが文化庁より正式に表彰されました。JSUSプログラムは一時的な支援にとどまらず、「困難な時代にあっても、教育は文化と人を結び続ける架け橋となる」という新宿日本語学校の信念を体現しています。

ミャンマー難民支援

新宿日本語学校は、Villa Education Center (VEC) と連携し、ミャンマーからの難民および日本で暮らす外国籍住民を対象に、無料の日本語クラスを定期的に実施しています。

新宿日本語学校は、支援を必要とする地域社会への継続的な取り組みの一環として、Villa Education Center (VEC)の活動に協力し、ミャンマーからの難民および日本で生活する外国籍住民を対象に、日本語学習支援を行っています。

2021年2月のミャンマー軍事クーデター以降、同国では政治的不安や暴力的な弾圧が続き、多くの市民が安全と安定を求めて国外へ避難を余儀なくされています。新宿日本語学校では、このような状況を受け、週1回の無料日本語クラスを開講し、安心して学べる包摂的な環境を提供しています。受講者が再び日常を取り戻し、前向きに生活を築けるよう支援しています。

授業では単なる語学習得にとどまらず、日本での生活に必要な知識を身につけ、地域社会に溶け込み、教育的・職業的な目標を実現する力を育むことを目的としています。 この取り組みを通じて、新宿日本語学校は紛争などで困難な状況に置かれた人々が自立と成長への一歩を踏み出せるよう支援し、長期的な発展と幸福の実現に貢献することを目指しています。

地域社会との連携

新宿日本語学校は、地域とのつながりと異文化理解の促進に力を入れています。学生たちは、自治会と協力しながら、ガーデニング活動や清掃活動、文化イベントなど、さまざまな地域プロジェクトに積極的に参加しています。こうした活動は、地域住民や他校の学生と直接交流する貴重な機会となり、互いの文化を理解し合う実りある交流の場となっています。

環境意識の向上に対する新宿日本語学校の取り組みは、「Environment Day(環境の日)」というイベントをはじめ、さまざまな形で表れています。このイベントでは、学生が環境問題に関する教育映像を視聴し、関連語彙を学んだ上で、ごみの分別やリサイクルをテーマとしたロールプレイなどの参加型アクティビティに取り組みます。最後には、学校周辺の清掃活動を全員で行い、環境への意識と地域への帰属意識を育みます。

また、新宿日本語学校の学生たちは、自治体や地域団体と協働して実施される定期的な清掃活動にも参加し、地域社会の一員として環境美化や交流促進に貢献しています。

これらの多様な取り組みを通じて、新宿日本語学校は学生たちの日本語力だけでなく、日本文化や地域の価値観、市民としての意識を育んでいます。こうした総合的な学びのアプローチにより、学生たちは主体的に行動し、社会に貢献できる思いやりのあるグローバル市民へと成長していきます。

パラオ奨学金制度

日本とパラオの国交樹立30周年を記念し、新宿日本語学校は、パラオ出身の学生を対象に、授業料・教材費・宿泊費を全額支援する奨学金制度を創設しました。 本プログラムは、パラオ大使館および日本国外務省の支援のもと、日本語教育を通じて両国間の文化交流と相互理解の促進を目指しています。

2024年、新宿日本語学校は、日本とパラオの国交樹立30周年、そしてパラオ独立30周年を記念し、パラオ出身の学生を対象とした特別奨学金制度を創設しました。西太平洋に位置する島国パラオは、豊かな海洋生態系と伝統文化を有し、20世紀初頭から日本と深い歴史的つながりを築いてきました。本奨学金制度は、在日パラオ大使館および日本国外務省の支援を受け、両国間の文化的交流と教育的連携をさらに深めることを目的としています。

本奨学金は、選考を経て採用された学生に対し、入学金の免除、教材の無償提供、1年半分の授業料全額支援に加え、在学期間中の宿泊費を含む包括的な支援を行います。 経済的な負担を軽減することで、パラオの学生が安心して日本語学習と文化体験に専念できる環境を整えています。

さらに、経済的支援にとどまらず、本奨学金はパラオと日本の架け橋として活躍できる人材の育成を目的としています。奨学生は、異文化交流活動への積極的な参加を通じて、相互理解と協力の促進に貢献することが期待されています。この取り組みは、誰もが学びの機会を得られる「包摂的な教育」と、国際的な連携を重視する新宿日本語学校の理念を体現するものであり、言語と体験を通じて多様な文化をつなぐグローバル人材の育成を目指しています。

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