私たちは日本語教育を通して日本を理解し、日本と母国との架け橋となる国際人を育成し、世界発展の一翼を担うとともに、国内のろう教育や児童の言葉の教育にも貢献できる人材を育成する――ことを目指しています。

理事長 江副カネル隆二
新宿日本語学校は、昭和50年に祖父母と父によって設立されました。 当時は日本語教育がまだ広く知られておらず、学習者の多くは欧米諸国から来日していました。そのため、授業では英語を用いた日本語解説が主流でした。
しかし1980年代に入ると、アジアからの留学生が急増し、従来の英語圏向け教材では十分に対応できない状況に直面しました。そこで父は学生の学習過程を細かく観察しながら、独自の教授法と教材づくりに取り組みました。その改良の積み重ねの中で、本校の教育の柱となる「江副文法」が生み出されました。
品詞を色や図で可視化する方法、日本語文を「情報」と「述部」に分けて捉える視点、助詞を二列構造で理解する体系など、創意工夫による発見は、日本語を体系的かつ直感的に理解する学習法として確立されました。
また、「江副文法」の可視化は外国人教育に限らず、聴覚障害のある方々の書記日本語習得にも効果があると指摘され、現在はろう教育への展開にも力を注いでいます。
こうした中で、私たちは――
そして、
という理念のもと、日本語を教えることにとどまらず、日本語文法や漢字教育の研究、日本語教育の解析・分析を通して教育内容そのものを探究し、各学習者が到達目標を達成できる教育を実現することを目標としています。
また、文法や教材の開発・改良を続けていくことで、日本語教育に貢献できると強く信じています。
これからも学び続け、皆さまと共に日本語教育の可能性を広げてまいります。
