2025年12月16日、上級1クラスの学生たちによるプロジェクト発表が行われました。

今回のテーマは「ラジオドラマ」。学生たちはグループに分かれ、それぞれが一つの物語を形にし、音だけで世界を表現する作品づくりに挑戦しました。
限られた準備期間の中で、脚本の構成・登場人物の設定・効果音やBGMなどの音響演出まで、すべて学生たち自身が担当しました。意見を出し合い、ときには試行錯誤を重ねながら一つの作品を完成させていく過程そのものが、学びの時間となっていたようです。
最初に発表を行った班の作品は、「先生が来た」というタイトルでした。
教室に響く足音や扉の開く音など、細部までこだわった効果音が印象的で、自然と学校の風景が思い浮かびました。ほかにも情景を描き出す工夫が随所に見られ、ラジオドラマならではの魅力が存分に伝わる作品でした
続いて発表されたのは、「居酒屋の妙な出会い」。

一見すると落ち着いた物語を想像させるタイトルですが、予想を裏切るユーモアあふれる展開が次々と繰り広げられ、教室は終始笑いに包まれていました。テンポのよい会話や間の取り方、キーパーソンの話し方などから、聴く人をしっかりと意識して練られた構成であることが伝わってきました。

その後も発表は続き、どの班からも個性豊かな作品が披露されました。
感情のこもった演技や意外性のあるストーリー展開、完成度の高い構成など、それぞれのグループが時間をかけて準備してきたことがよく分かる内容でした。また、個人の練習量はもちろん、グループ全体としても連携の取れた発表が多く、非常に熱心に準備を重ねてきた学生たちの姿がうかがえました。

発表者だけでなく、聴衆としてもクラス全体が互いの発表に真剣に耳を傾け、ときには驚き、ときには笑いながら楽しむ様子も印象的でした。
言葉と音だけで物語を伝える難しさに向き合いながら、それぞれが自分たちのクリエイティビティを存分に発揮した、充実したプロジェクト発表となりました。
