新宿日本語学校では、このたび在籍する留学生を対象に「日本での生活費やお金にまつわる体験」についてアンケートを実施しました。
これから留学、あるいは東京で新生活を始める方にとって参考になれば幸いです。

調査によると、新宿日本語学校の学生は1か月の平均生活費は約14万円 という結果になりました。
もっとも大きな割合を占めるのはやはり「家賃」と「食費」。そのほかにも、趣味や友人との交流にしっかりと費用を割いていることが分かりました。
また、生活費やその内訳についての質問のみならず、日本での生活を通して驚いたことなどについても調査しました。

Q. 自分の国と比べて、日本で特に高いと感じるものは?
母国と比べて日本で割安だと感じたものを聞いたところ、最も多く挙げられたのは 肉類やお酒などの食料品。特にヨーロッパ出身の学生からは「お肉が思ったより手頃!」という声が目立ちました。
そのほか、外食費や100円ショップの商品に驚く学生も多く、豆腐やキノコといった特定の食材を挙げる声もありました。

Q. 反対に、日本で特に安いと感じたものは?
逆に「予想以上に高かった」という回答で最も多かったのは 果物。続いて 家賃、バターやチーズなどの乳製品が挙げられました。日常生活の中で、食文化や物価の違いを実感している様子がうかがえます。

Q. 思わずお金を使ってしまう趣味などはありますか?
つい出費してしまうものとして人気トップだったのは カラオケ。気軽に楽しめる娯楽として、多くの学生が通っているようです。
次に多かったのは 旅行。「日本各地の温泉めぐりにはまった」という声もありました。さらに 本や漫画も根強い人気で、「時間もお金もつい使ってしまう」という学生が少なくありませんでした。

Q. 母国ではお金がかかるのに、日本では「無料なの!?」と驚いたことは?
母国では有料でも、日本では無料で利用できることに驚いたという体験も多く寄せられました。
代表的なのは レストランの水。特にヨーロッパ出身の学生にとって新鮮だったようです。
加えて、公衆トイレが無料で清潔、救急車が無料といった点にも注目が集まりました。さらに「時間帯によってはATM手数料が無料になる」といった、日本ならではの仕組みに驚いたという声もありました。

Q. 母国ではお金がかかるのに、日本で「有料なの!?」と驚いたことは?
一方で「まさか有料だとは…」と戸惑った例もあります。
イタリアやフランス出身の学生は、レストランでの粉チーズやパンが有料であることに驚いたそうです。
また、東南アジアの学生からは レジ袋が有料であることに衝撃を受けたという声が多数寄せられました。小さな場面からも文化や価値観の違いが浮かび上がります。
今回の調査から、東京で暮らす留学生の生活には「節約」と「楽しみ」が共存していることが分かりました。
これから東京での生活を考えている方は、ぜひ生活費の目安や「安い/高い」と感じられるポイントを参考に、リアルな東京生活をイメージしてみてください。