NHK放送博物館見学

2025年10月28日、新宿日本語学校の学生たちは、NHK放送博物館へ社会見学に出かけました。
世界初の放送専門ミュージアムとして、約3万点以上の貴重な資料を所蔵するこの博物館で、学生たちは放送の歴史や仕組みについて学びました。

中でも学生たちの興味を強く引いたのは、「放送体験スタジオ」です。
ニュースキャスターや気象予報士になりきれるコーナーや、グリーンバックを使ってバーチャル映像の世界に入り込めるコーナーが大人気でした。

実際にキャスター席に座り、カメラや照明などの機材を前にすることで、普段テレビで見ているニュース番組の“舞台裏”を体験できたようで、学生たちの表情もとても生き生きとしていました。

また、グリーンバックを使ったコーナーでは、青い布を体の前に持ってくることで、自分の姿が映像の中で“透明”になっていく様子を楽しむ学生も多く見られました。
まるで魔法のような体験に、あちこちから笑い声が響いていました。

音響効果体験のコーナーでは、映画やドラマで使われる効果音がどのように作られているのかを学び、実際に音を再現できる体験も。
学生たちはその創意工夫に驚きながら、思い思いに挑戦していました。
さらに、大河ドラマや朝の連続テレビ小説で主人公たちが着用した衣装を、バーチャルで試着できるコーナーもあり、こちらも大好評でした。

見学を終えるころにはちょうど陽が差し込み、心地よい秋晴れの中、学生たちは近くの愛宕神社へ。

「出世の石段」と呼ばれる急な階段を息を切らしながら登り切り、丹塗りの門の前で記念写真を撮る姿や、池の鯉をのんびり眺める姿が見られました。
特に人気だったのは、なでると福を招くといわれる「招き石」。
中には、「株の運用がうまくいきますように」と願いを込めて石をなでる学生もいて、和やかな笑いが広がっていました。

放送の歴史に触れ、神社の静けさの中で心を癒した一日。
この日の体験が、学生たちの中に温かい思い出として残ってくれたら嬉しいです。